母

穏やかな日和の今日は母の命日です。
朝、以前買い求めた線香を焚きました。
立ち上る煙はオーガンジーのリボンを空高く放り投げた時のようにクルクルクルと丸まったり、細くなったり広がったりと見たことも無いようなとても不思議な煙です。
火の尽きるまで煙を眺めながら母を偲びました。
それから数時間、小さな部屋にはまだ伽羅の香りが漂っています。

今日の日に合わせたようにやま芍薬が咲きました。